MPCプレイヤー 兼 トラックメイカー 「hokuto」の魅力
ヒップホップにおける作曲者、すなわちトラックメイカーといわれる方のうち、「MPCプレイヤー」の方がビートを作るケースがあります。
最近では、STUTSさんがその代表格かと思います。その他、くレーベルの熊井吾郎さんも有名です。
そんなMPCプレイヤーで、トラックメイキングするアーティストのうち、本日フィーチャーするのが「hokuto」さんです。
hokutoさんの2ndアルバム「plums」が2021年9月29日にリリースされることを記念して、hokutoさんについて皆さんにお伝えしていきたいと思います。
元「孔雀」というクルーの一員
私がhokutoさんに出会ったのは「孔雀」というクルーの曲でした。
「孔雀」というクルーは、4MC 1DJ 1MPCのクルーで、MC陣には現在KANDYTOWNに所属するKIKUMARUさんがいました。
hokutoさんはライブでのMPCパフォーマンスに加え、孔雀のビートメイキングも担当しており、その当時から躍動感のあるトラックで私は魅了されていました。
ちなみに、孔雀はその後サイプレス上野さん主宰のレーベル「ドリーム開発」に所属して1stアルバムをリリースしますが、2015年に解散となります。また、その解散の少し前にhokutoさんは孔雀を脱退してソロ活動を始めます。
個人的にhokutoさんの魅力にどっぷりとハマったのは2013年に発売された「P.A.D STORY 2」というアルバムです。当時はライブの物販で購入しましたが、今では中古市場でしか手に入らなくなっています。
このアルバムには、コッペパン(R指定さん&KOPERUさん)やpekoさん、kenny doesさん等の現在の梅田サイファーの面子や、フリースタイルダンジョン3代目モンスターのTKda黒ぶちさんが客演参加しています。
ちなみに、私の一押し曲は、「Root16 Connection feat. MUD,Kz,13dogg」です。
West Coastを感じさせる、夜中の16号線をドライブするのにぴったりな一曲です。
人気アーティストへのトラック提供
hokutoさんのトラックは、数々の人気アーティストに提供されています。
私がクレジットを見て驚いたのは、漢さんの「新宿ストリート・ドリーム」という曲です。
漢さんの過去や生まれ育った環境について歌っているこの曲では、hokutoさんのトラックが絶妙にハマっておりまさに名曲です。黒くてシリアスなトラックが多い漢さんの楽曲に対して、本曲はトラックの影響によりどこかドラマティックな印象を受けます。
また、いまやhokutoさんの代名詞ともなっている楽曲「Touch B」
この曲はフリースタイルのバトルビートでも度々使われており、もはや伝説にすらなっている曲です。
曲の疾走感や躍動感はまさにhokutoさんの真骨頂です。
新アルバム「pulms」への期待
繰り返しになりますが、来たる9月29日に待望の2ndアルバムがリリースされます。
客演者のリストを見るだけで期待が高まります。
WILYWNKA、peko、テークエム、 TOCCHI、HANG、唾奇、仙人掌、
VIGORMAN、vividboooy、CHICO CARLITO、R-指定、等
リード曲として先行配信されたのが、「Alright feat. 唾奇」になります。
ギターのフレーズが爽やかで、唾奇さんのラップにぴったり合っています。
第一印象は非常に綺麗でメロディアスであり、今回のアルバムで新たな一面を見られるかもしれません。
結び
今回はMPCプレイヤーでトラックメイカーのhokutoさんにスポットライトを当ててみました。
既にヒップホップ界隈では名前の通った大人気のアーティストですが、今後は更に大衆へと浸透していくこと間違い無しですので、是非新しいアルバムにも注目してみてください。
WAGASHI-OHAGI